言葉編
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子どもが意欲を出す「励まし」と「褒める」言葉
子どもががんばっているこんな場面では
子どもが何かに挑戦してみた結果、失敗したりくじけてしまい、次の行動へ意欲をなくしてしまうことはよくあることです。
例えば初めての洋服のボタンかけでのこんなケース…こんなとき、お父さんやお母さんはどんな言葉かけをしますか?どんちゃんは3歳になり自立心がだいぶ芽生えてきました。
日頃からお父さんお母さんから「どんちゃん、ひとりでパジャマが着られるようになるといいね。今度チャレンジしてみようね。」と言われていました。
どんちゃんは「ようし!今日は最後まで、自分ひとりでパジャマを着てみよう!」と意気込んでいます。
まず、ズボンはひとりで履けました。
それから上着も着ることができました。
ここまではどんちゃんはニコニコ顔で意気揚々です。さあ!一番難しいのはボタンかけです。
大きなボタンが3つ。
穴にボタンを差し込むことはできるのですが、何度やってもボタンを穴から引っ張り出して上手に収めることができません。
だんだんイライラしてきました。
ついには「もうできない!やらない!」とかんしゃくを起こし泣き出してしまいました。
「泣かないの!」と叱りますか?
黙って見過ごしてしまいますか?
子どもが失敗して落ち込んだり、やる気をなくしている時こそ、子どもに励ましの言葉をかけてあげましょう。
励ましの言葉
子どもが「失敗しても大丈夫」「また頑張ってみよう」と意欲を出す魔法の言葉があります。
その魔法の言葉を紹介するので、お父さんお母さん、ぜひ声に出して言ってみてくださいね。やってみよう!
「どんちゃん、諦めないでもう1回やってみようね!どんちゃんならきっとボタンがかけられると思うよ。お母さんはできるようになるまで応援しているからね。」ちょっと背中を押してあげてたらもう1回チャレンジしてみようと意欲がムクムク湧いてきますよ。見ているよ
「どんちゃんがボタンをかけるところを お父さん最後までずっと見ているよ!がんばれどんちゃん。」結果だけでなく行動のプロセスが大事です。
ボタンかけに挑戦している様子を目を離さず最後まで見守っていてあげてください。
お父さんお母さんがずっと見ていてくれると、子どもは嬉しくなって頑張れるものです。もう1回!
「どんちゃんは諦めないところがステキ!すごいと思うよ。何度も繰り返してやってごらん。ほーら、さっきより上手になったし早くボタンがかけられるようになったね。もう1回!やってみようね!」繰り返しは大切です。何度も繰り返すことで出来るようになります。
さっきより上手になったよの声かけで成功体験を重ねて、自分に自信を持てる子に育てていきましょう。がんばって!
「そう、そう!どんちゃんがんばって!」親の励ましは一番嬉しいものです。
ずっと言い続けるのではなく、ここは難しくて頑張っているな、というポイントで言うと効果的です。間違えてもいいよ
「そういうやり方もあるね。そのやり方でもできそう?間違えてもいいよ、いろいろやってごらん?」間違えることに臆病になるのは叱るからです。
お父さんお母さんが考えていたやり方、教えた方法と違う場合につい口を出し「違う、違うでしょ!」と叱ってしまいます。
お父さお母さんに叱られることが怖くなって、間違えることはいけないことだと思い込んでしまいます。
決して叱らずに、子どものやり方を認めてあげましょう。失敗してもいいよ
「がんばったね。失敗してもいいんだよ、またやってみようね」子どもは失敗しながら上手になって成長していくものです。
もし子どもが失敗したらどうしようと心配していたら「失敗してもいいよ」と励ましの声をかけてあげてください。
失敗してしまっても、がんばったプロセスをほめ、次回の期待を込めて声をかけましょう。きっと大丈夫!
「どんちゃん、もうすぐボタンがかけられるようになるね。楽しみだね。どんちゃんならきっと大丈夫!」安心感を与える言葉です。子どもは達成する近い未来を想像することができます。
安心したらもう一度やってみようと意欲がわいてきます。進め!
「どんちゃん、そう、その調子。進め!進め!」背中を押して、行動を促す言葉です。
「がんばって」と同じような言葉ですが、自信をなくしそうになる気持ちを前向きにして、元気と活力を呼び戻す応援の言葉です。チャレンジしてみよう
「どんちゃん、大きなボタン3つかけられたね。スゴイ!今度は小さいボタンを4つにチャレンジしてみようね。」少し「上」を目指すことも大切です。
少し上の目標にチャレンジして、小さな達成感をたくさん得られると、挑戦と失敗を恐れない子になります。
達成できたら「お兄さん(お姉さん)になったね」の言葉を付け加えるのも良いですね。やればできる
「やったね、どんちゃんはやればできるね!」できたときの言葉がけも大切です。
少し難しいことにチャレンジして、時間はかかったけれど出来た!というときには、お父さんお母さんはその瞬間を逃さず、子どもの自信につながる言葉をかけてください。一生懸命だね
「どんちゃんは諦めないで頑張っていて一生懸命だね!そんなどんちゃんが大好き!」あきらめずに頑張っている姿勢を認めてあげてください。
子どもが集中している時は声を掛けずに静かに見守り、子どもの手が一段落した時にがんばっている様子が素敵だと、お父さんお母さんの気持ちとして伝えてあげてください。
結果だけではなく、プロセスを認めてあげることはとても励みになります。いいことあるよ
「ボタンかけの次は何にチャレンジしてみる?きっといいことあるよ、楽しみだね」他のことにも挑戦したいと思わせる、期待と安心を与える言葉です。
何か一つ達成したら、子どもに意見を聞いてみて、挑戦する気持ちを前向きに導いてあげましょう。むずかしかったね
「むずかしかったね!どんちゃん、こんな難しかったことができるようになってすごいね。」がんばった子どもの気持ちに共感してあげましょう。
親が子どもの気持ちを共有してあげると、自分のがんばりを理解してもらえている安心感と、達成したときの自信につながります。ほめる言葉
ほめる言葉かけは「またやりたい」という意欲の源になります。
ほめるタイミングはその時その場が大切!あとでほめるのはNGです。チャンスを逃さないでください。
また結果だけでなく、子どもの行動をよく観察してプロセスをほめることを忘れないようにしましょう。
ほめ方は優しい口調で、言葉+心からの笑顔+しぐさ ですよ!「できたね!」「じょうず!」「天才!」
できたことや、その出来栄えを心からほめられたら嬉しくなるし、自信が持てますね。
「天才!」は大げさですが、ときどき使うと効果的です。「すごいね!」「かっこいい!」「すてき!」
がんばる様子、がんばる姿勢をほめて、その結果もほめられたらうれしいですね。「うれしい!」「またやってね」「ありがとう!」「助かったよ」
大人の役に立てた、期待されている、感謝されている、と感じると子どもは誇らしい気持ちになりますね。
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理解が広がる!日本の昔話20選
本屋さんの絵本コーナーに立ち寄ると、新作の創作絵本がたくさん出版されていますね。
どの絵本がいいのか、迷ってしまいますね。ときには日本の昔話を選ぶことをお薦めします。
創作絵本とは違った新鮮さがあると思いますよ。
昔話は勇気や優しさや忍耐力や冒険心の内容が含まれています。
また、昔の人の生活や、日本の地方のことが理解できていいですね。
子どもが自分で読むのもいいですが、お父さんお母さんが繰り返し繰り返し読み聞かせをしてあげるのがいちばんです。
親子の素敵なコミュニケーションの時間にしてください。
そして、日本の昔話をもっともっと、子どもに伝承していきたいものですね。
主な昔話と、そのあらすじをご紹介します。選ぶときの参考にしてみてください。
日本の昔話20選
一休さん京のはずれの寺にいた一休という坊主は、たいそうとんちが利く小坊主で、和尚さんの飴をなめてしまっても、和尚さんが呆れる言い訳をするほどでした。やがて一休のとんちの噂を耳にした将軍が一休をお城に呼ぶと…一寸法師身長が一寸(約3cm)の一寸法師が勇敢に鬼を退治して、どんな願いも叶う「打ち出の小槌」を鬼が落としていき、一寸法師が願いを言いながら打ち出の小槌を振ると…因幡の白うさぎサメを騙したために皮をはがされて泣いていたうさぎに、傷の治し方を教えた神さまがのちの大国主神(オオクニヌシノカミ)になるという、島根県「出雲大社」にゆかりのある神話です。浦島太郎いじめられていたところを助けた亀に竜宮城へ招待された浦島太郎が、家へ帰るときに土産としてもらった玉手箱を開けると…おむすびころりんおばあさんが握ってくれたおむすびを穴に落としてしまい、その穴の中に自分も落ちてしまったおじいさん。おむすびをもらって喜ぶねずみたちにもてなされ、おじいさんがお土産にもらったつづらから小判がたくさん出てくると、その様子を欲張りじいさんがこっそり盗み見て…かぐや姫竹の中から見つけられた小さな姫は「かぐや姫」と名付けられて、やがて美しい姫に成長します。噂を聞いたたくさんの男性からの求婚を断り、月を見ては悲しむようになってしまい…かさじぞうとても貧しいおじいさんとおばあさんが、年を越すため着物を売りに町に出ました。着物は売れず笠と交換することになり、雪が降る中、家に帰る途中の道端の7体のお地蔵さまに笠を被せると…かちかち山畑を荒らしたり、おばあさんにケガまでさせた悪いタヌキの話を聞いたうさぎが、あの手この手でタヌキを懲らしめます。金太郎昔のあしがら山に住んでいた元気で親孝行な金太郎は、毎日山の動物たちと一緒に遊んでいました。その様子をみた源頼光(みなもとのよりみつ)が自分の家来も投げ飛ばしてしまう金太郎に、一緒に都に行こうと誘います。こぶとりじいさん頬に大きなこぶがあったおじいさんが、鬼の前で上手に踊ったことで鬼にこぶを取ってもらえた話を、同じくこぶで悩んでいた意地悪じいさんにも教えてあげると…さるかに合戦おにぎりを拾ったかにに、さるが持っていた柿の種とおにぎりを交換しようと持ち掛けます。かにが種を大事に育ててやがて柿の実がなると、再びさるがやってきて柿を全部自分のものにしてしまい、それに怒ったハチと栗と臼が…舌きりすずめ優しいおじいさんが迷子のすずめを家に連れて帰りますが、いじわるなおばあさんは、洗濯糊を食べてしまったすずめの舌を切ってしまいます。いなくなったすずめを探しに出たおじいさんがたどり着いたのはすずめのお宿。おじいさんはおもてなしを受けてお土産をもらいましたが…鶴の恩返し貧しくも働き者の若者が罠にかかった1羽の鶴を助けてあげます。しばらくして若者の家に吹雪で道に迷った美しい娘が訪ねてきて数日家においてあげたのち夫婦になります。娘は貧しい暮らしを助けるために機織りをするようになりますが…はちかつぎ姫病気がちな母が観音様のお告げに従って、幼い娘の頭に鉢をかぶせて亡くなってしまいます。頭の鉢を気味悪がられ、苦しんだ娘が川に身を投げますが、武家の若君に助けられ、その家で下働きをしながら暮らすようになり…花さかじいさん飼い犬が「ここほれわんわん!」と鳴いた場所を掘ったら大判小判がザクザク出てきたと、やさしいおじいさんから聞いた意地悪じいさんは、犬に同じように鳴くよう強いるものの、土の中からゴミが出てきたので激怒して犬を殺してしまいます。悲しんだやさしいおじいさんは、犬のお墓で泣き崩れますが…ぶんぶくちゃがまお寺の和尚さんにかわいがられていたタヌキは、町で悪い人から逃げるために茶釜に変身したものの、もとに戻れなくなってしまいました。それを聞いた古道具屋はタヌキを和尚さんのところに連れていき…へっこきよめさま
(屁ひり女房)器量よしで働き者のお嫁さんが大変大きな屁をして姑を畑まで吹き飛ばしてしまい、実家に帰されてしまいます。実家までの道のりの途中、出航できずに困っている船を屁で沖まで吹き飛ばして米俵三俵をもらい、柿の木から実を屁で落として反物と馬をもらうと…ものぐさ太郎たいへんな怠け者のものぐさ太郎は情け深い人に餅を5つもらい4つまで食べますが、残りの1つが道端に転げ落ちてしまいます。取りに行くのが面倒だと、ものぐさ太郎は3日間人が来るのを待ちました。4日目の朝、地頭の行列が通りかかり、ものぐさ太郎が声をかけると…桃太郎桃から生まれた「桃太郎」は、鬼ヶ島の鬼の噂を聞いて鬼退治に出かけることにします。途中、おばあさんが持たせてくれたきび団子を犬・猿・キジに分け与え仲間にしました。鬼ヶ島に到着した桃太郎は鬼と対峙し…わらしべ長者貧しい男が「お堂を出て転んだときに手にしたものを大事にして、西に向かいなさい」という観音様のお告げの通り、1本のわらしべを手にして西に歩いていきます。すると泣いている赤ん坊を抱いた母親に出会い、わらしべをあげるとお礼に3つのみかんをもらいます。さらに西に向かうと具合の悪そうなお嬢さまに出会い…



2021.09.24 (金)
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