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子育てのヒント

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  • 熱の出る病気

    2021.10.12 (火)

    子どもが熱を出すのは正常な反応

    子どもが急に発熱したらとても心配になりますが、子ども自身に元気がある場合はそれほど心配しなくても良いことが多いです。
    まずは、大人が落ち着いて対処することと、子どもに無理をさせずしっかり療養させてあげることが大切ですね。

    子どもは生後6か月頃から2歳頃までの時期には頻繁に発熱します。
    2歳頃までの時期に発熱が多いのは、免疫を持たない子どもの身体が、さまざまなウイルスや細菌に初めてさらされ、生体反応として炎症が起き発熱するためです。
    幼稚園・保育園に通い始めると、一通りの感染症にかかることは覚悟しなければなりませんし、それも子どもの身体が免疫を獲得するために必要なことであるとも言えます。
    子どもが発熱したときに落ち着いて対応するためにも、熱が出る病気の種類や、対処方法をあらかじめ知っておきましょう。

    発熱する子どもの病気

    まず、もし生後3か月未満で発熱した場合は、重篤なケースが考えられるので、すぐに医療機関を受診しましょう。
    生後3か月以上で発熱が見られたら…
    • 医療機関への受診の判断目安
      39度以上の高熱、ぼんやりしている、ぐったりしている、呼吸が苦しそう、鼻水・鼻づまりや咳といった症状を伴わず発熱が5日以上続く、などの症状が一つでも当てはまる場合はなるべく早く医療機関を受診しましょう。
    • 自宅で療養して様子を見る目安
      子どもが比較的元気で、食事もとれている場合は、ゆっくり休めばよくなることが多いです。
      水分をしっかりとって、排尿・排便も含めて経過観察して様子を見てあげてください。
    子どもの発熱などの初期症状だけでどの病気であるか、何が原因かを判断するのは難しいものです。
    不安な場合は小児科を受診し、医師の診断を仰ぎましょう。
    医師が特に確定診断(検査)が必要ないと判断した場合は、診断名を明確にせず対処療法としての薬の処方のみが行われることも多いです。
    経過を注意深く観察し、指示があった日数を経過しても軽快しない場合は、遠慮せずに再度受診しましょう。
    受診の判断がつかないときや不安な時は
    「子ども医療電話相談事業」#8000に電話して相談することができます。
    他にもお住まいの各地域で医療相談を受け付ける窓口が用意されているので、抱え込まず相談するようにしてくださいね。
    ここからは子どもの発熱を伴ういくつかの病気を紹介します。
    プール熱(咽頭結膜熱)
    ―のど・結膜に炎症を起こす病気―
    プール熱とは、アデノウイルスに感染して起こる感染症のことで、6月頃から増加し始め7~8月頃に流行のピークを迎えます。
    結膜または上気道からの感染が感染経路となり、飛沫感染・接触感染によるものと、夏場はプールでの感染が多いことから「プール熱」と称されています。
    症状
    38度以上の発熱から、「咽頭炎」による喉の痛み・「結膜炎」による眼痛・涙目などの症状とともに、頭痛や食欲不信・倦怠感などが現れます。
    3~5日間発熱が続き、1週間ほどで自然に良くなります。
    治療・対処法
    咽頭結膜熱に対するワクチンや治療薬はないので、発症したあとの対処療法で症状を緩和します。
    その間、喉の痛みや熱による脱水症状も懸念されますので、喉に刺激が少ない食べ物や、喉ごしの良い冷たい飲み物などを与えましょう。
    発熱や喉の痛み・目の充血などの主な症状が消えて、2日経過すれば登園可能です。
    溶連菌感染症
    ―発熱と喉の腫れ・舌がいちご状になる病気―
    溶連菌感染症とは、溶血性連鎖球菌の感染によって起こる病気のことで、主に12月から6月にかけての感染が多いと言われています。
    飛沫感染・接触感染により、咽頭や扁桃などの上気道が炎症を起こす感染症です。
    症状
    感染後2~5日で症状が出始め、38度以上の発熱と激しい喉の痛み、倦怠感が現れ、嘔吐を伴うこともあります。
    発症して1~2日経つと顔や脇の下、下腹部などに小さい発疹が出始め、2日目以降には舌に小さな発疹が出る「イチゴ舌」と呼ばれる症状が現れます。
    また、3歳未満の子どもには熱の症状が現れないこともあるため、注意が必要です。
    溶連菌には咳や鼻水の症状が出ないという特徴もあるので、様子をよく観察して医師に症状を伝えましょう。
    治療・対処法
    溶連菌には抗菌薬(抗生物質)があるので、医師の処方により服用すると快復が早いでしょう。
    抗菌薬の服用は医師の指示に従い、服用期間をしっかり守る必要があります。
    溶連菌感染症は「第3種の感染症」に定められており、登園再開の基準は、症状が消え、医師が感染の恐れがないと認めた場合、あるいは抗菌薬の内服後 24~48 時間が経過していることと定められています。
    風邪症候群
    ―子どもにとって身近な病気―
    一般的に「風邪症候群」のことを「風邪」といい、上気道(鼻や喉)の炎症による一連の症状のことをいいます。
    風邪の原因のほとんどはウイルスや細菌感染によるもので、その原因ウイルス・菌の数は、前述の感染症の原因となるものを含め、200種類以上といわれています。
    症状
    主な症状は、鼻水・鼻づまり、喉の痛み、頭痛・発熱、全身の倦怠感などに加え、炎症が気管や肺の方まで広がることで咳・痰などの症状が現れます。
    治療・対処法
    基本的に特効薬はなく、発熱には冷却・解熱剤、呼吸器症状には咳止めや気管支拡張薬を処方するなど、対症療法が主体となります。
    風邪は、たいてい3~5日以内には良くなります。
    しかし、その後も症状が回復しない場合は、中耳炎・副鼻腔炎・肺炎などの恐れもあるので小児科を受診しましょう。
    登園基準に特に決まりはなく、熱が下がれば登園可能とされています。
    注意:上記に記載した登園可能な時期はこども家庭庁の「保育所における感染症対策ガイドライン」を参考にしています。実際には各幼稚園・保育園ごとに出席停止期間が定められているので、医師の指示や、通園している園の指示に従いましょう。

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