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    2021.01.12 (火)

    チック症についての Q&A

    どんな症状?

    チック症とは、本人の意思とは関係なく、突然声を発したり不規則に体が動いたりする不随意運動による脳神経の病気のことです。 4〜11歳頃の子ども(特に男児)に発症が多く、5〜10人に1人の割合と比較的現れやすい症状です。 しかし、1年以内に自然に症状がなくなるケースがほとんどなので、特別な治療は必要ないとされています。 チック症は運動チックと音声チックに大別され、それぞれ単純性と複雑性に分けられます。 その中で、症状が1年以内に消失するものを一過性チック、運動か音声のいずれかが1年以上続くものを慢性チック、両者が1年以上続くものをトゥレット症候群といいます。

    運動チック ◆単純性 ●まばたきが多い/目をぱちぱちさせる/白目をむく ●首を左右上下に振るなど、首を曲げる ●顔をしかめる/鼻をならす・ひくひくする ●口を曲げる/舌を出す ◆複雑性 ●身体をのけぞらせる ●匂いを執拗に嗅ぐ ●腕を振る・回す・屈伸 ●手を叩く/物や人を蹴ったり叩いたりする
    音声チック ◆単純性 ●風邪でもないのに咳払いや咳をする ●必要以上に鼻をクンクン鳴らす ●舌を鳴らす ●「アッアッ」「ん、ん」など声を出す ◆複雑性 ●同じことを大声で何度も繰り返す ●不謹慎な言葉や汚い言葉・わいせつな言葉を発する ●他人の言葉をオウム返しする ●自分が言った言葉を繰り返して言う

    何が原因?

    チック症の原因は、根本的にはまだ解明されていません。 現状では不安や緊張などのストレスや疲労などが誘因となって悪化しやすい傾向にあります。 また、普段の生活環境が原因で発症することもあるようです。 例えば、「テレビの見過ぎで目が疲れた」「結膜炎で目がかゆくて、パチパチしていたらクセになった」など、普段の何気ないことがきっかけになって、チック症が発症したというケースも存在します。 さらに、「精神的にストレスを抱えやすい」「些細なことでも敏感に感じて傷つきやすい」などといった性格の子どもは、チック症になる確率が高いようです。

    対処法は?

    チック症は、周囲の人にはわざと特異な動きをしているように見えても、本人は意図してやっているわけではありません。 また、チック症の症状を無理矢理やめさせようとするのは逆効果です。 その行為が新たなストレスを生み出し、症状を悪化させることにもなりかねません。 日常生活で気にならず、本人が普段の生活で困っていないくらいの症状であれば、基本的に治療は必要ありません。 まずは、子どもにストレスを与えている原因を取り除き、ゆったりとした気持ちで安心して過ごせる環境を作ってあげることが大切です。

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