子どもは家の中で家具にぶつける、階段から落ちる、台から落ちる、などして頭を打つことがよくあります。
戸外では走って転んだり、公園のブランンコや滑り台から落ちて頭を打つことがあります。
また、親の不注意でベビーカーから落ちたり、抱っこヒモからすり抜け落ちて頭を打つ事故もあります。
①大人より頭が大きいのでバランスが取りにくく転びやすい
②遊びに夢中になる特性があり注意が散漫になるので物にぶつかることがある
③大人より視野が狭いので広範囲の物、事柄が視野に入らない
●よく頭を打つ〈年齢別原因・場所〉例
[0歳~5ヶ月]ベッド、ソファー、ベビーベッドからの転落
[6ヶ月~4歳]階段からの転落
[5歳~9歳]自転車、ブランコ、鉄棒、滑り台、ジャングルジムによる事故
★様子がおかしい時はすぐに病院へ行きましょう。
★病院で受診する時、医師にきちんと説明できるように把握しメモしておきましょう。
・どういう状態で頭を打ったのか
・頭のどの部分を打ったのか
【チェックすること】
□ 出血がある
□ 頭を打った後ぼうっとして反応が鈍い
□ 2回以上何度も吐く
□ 顔色が悪い
□ 打ったところがへこんでいる
□ 打ったところがブヨブヨしている
□ 食欲がない(乳児であればミルクの飲みが悪い)
□ 強く頭痛を訴える
□ 歩けないほど麻痺(しびれ)がある
□ 頭を打った時から数日後に異常が出た
【チェックすること】
□ 意識がない
①仰向けに寝かせる
②呼吸が弱い時は頭をそらせ、アゴを持ち上げて、気道を広げる
③頭を横に向ける
以上のことをして、救急車の到着を待つ。
□ けいれんを起こした
□ 視線が合わない
□ 反応がない
□ ウトウトしていて目を覚まさない
□ 出血がひどい(体を動かさず救急車を呼ぶ)
□ 鼻・耳から血が混ざった透明液が出ている
□ 様子がおかしく、普段と違う
□ ショック状態になった
〈ショック状態〉
・意識がもうろうとしている
・呼吸が苦しそう
・不規則な呼吸をしている
・顔色が悪い
・脈が弱い
★毛布やバスタオルで体をくるみ、静かに寝かせて救急車の来るのを待ちましょう
□ すぐ大声で泣く
□ 痛がっている
□ 顔色が良い
□ 機嫌がよい
□ コブができただけ(★コブができたときは、冷たいタオル・冷却剤で冷やす)
□ 打った後に一度吐いたが、元気に遊んでいる
□ 頭を打った後、普段と変わりなく遊んでいる
★大事にになることはあまりありませんが、油断は禁物です。
★24時間は子どもの様子を注意深く観察をしましょう
何科に行けばいいでしょうか?
→小児科へ
★意識がない・嘔吐を何度も繰り返す・麻痺がある・外傷が大きい・多量出血
→脳神経外科へ
こんな時どう対処したらいいでしょう?
Q:翌日に嘔吐しました
A:頭の内部で軽度の出血の可能性があるので、病院へ行きましょう
Q:頭を打った後よく寝ます。心配です。
A:痛かったショックや泣いたりして疲れたのでしょう。
★但し、呼吸の乱れはないか?途切れていないか?を観察しておきましょう。この場合は病院へ行きましょう。
Q:後遺症が心配です
A:頭を強く打った後、運動機能(手足の動きがおかしい)、言語機能(話し方がおかしい)場合は病院で受診しましょう。
◎子どもは症状を上手にことばで表現できません。
頭を打った後、親は子どもの様子をよく観察することが大切です。
メモ等して受診をした時に医師に伝えられるようにしておくことが肝心です。
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