ADHD(注意欠如・多動症)は年齢あるいは発達に不相応に「不注意」や「多動・衝動性」が見られ、生活や学業に悪影響を及ぼしておりその状態が6か月以上続くことを定義としています。
原因はまだよくわかっておらず約5%の子どもがADHDだと診断されており、男児は女児より3~5倍多いことも知られています。
また、2つ以上の状況において(園、学校、家庭、その他活動中など)障害となっていることが診断の基準となっています。
ADHDは子どもによって特性が違います。
このため、「その子がどういった特性を持っているのか」「どういったことに困っているのか」を知っておく必要があります。
ADHDのある子どもの特性はその子の適応しにくさではありますが、視点を変えると長所として捉えることもできます。
(例)
・しゃべりすぎる→積極的にコミュニケーションが取れる。
・順序立てることや整理整頓が難しい→斬新なアイデアが思いつく。
・気が散りやすい→いろんなことへの興味関心がある。
このような特性を持つ子どもに対して「どうしてできないの?」と叱責してしまうと子どもとの関係に悪影響を及ぼすおそれがあり、否定的な言葉を積み重ねていくと子どもの自尊心を下げてしまいます。
その子の特性を知り、その子にあったかかわり方をしていきましょう。
(例)
・イラストを使って視覚で伝える。
言葉だけでは伝わりづらいことがあるので、視覚情報にすると受け入れやすくなります。
・短く具体的に伝える。
じっとすることが難しい子どもに対して「静かに座ってなさい」と言うのでなく「椅子に座って膝に手を置きましょう」など具体的な指示を出してあげることも有効です。
・すぐに褒める。
小さなことでもいいところを見つけたら、すぐに褒めてあげると子どもの自己肯定感も高まるしいい行動を促します。
ADHDの子どもたちへの対応が不適切であった場合、反抗的な態度や攻撃的な行動のような問題行動が現れたり、学習が遅れたり、精神的ストレスからメンタルヘルスの異常をきたすことがあるので、適切な早期介入が重要であると考えられています。
もし、子どもにそういった症状が当てはまるのでしたら園や学校、専門機関に相談をしてみましょう。
どんちゃかグループは、ご提供いただきました個人情報を慎重に扱いいたします。