手を使うと頭の働きに良い刺激をあたえます。
手を動かす⇒筋肉の刺激⇒神経の刺激⇒脳の刺激、というプロセスで脳に刺激がいきます。
幼児期に脳の構造の90%が育つと言われています。手はできるだけ使うようにしましょう。
また、五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)の中で手を使う触覚は意識しないと刺激されません。
どんな遊びが良いか具体的に紹介しましょう。
幼児は繰り返しの行動が大好きです。
繰り返し同じ動きや行動をすると、「集中力」や「技術力」がアップします。
また、子どもが集中してファスナーや金具などの開け閉めをしている時は、声をかけずにそーっと見守ってあげると「集中力」が伸びます。ましょう。
ファスナー(ファスナーの開閉は簡単で単純な作業です)
バック | 自分のリュックサックやいつもお出かけに持って行くバックのファスナーは、出来るだけ子ども自身に開け閉めをさせましょう。 少しぐらい時間がかかっても親はイライラしないでじっくり・ゆっくり待ち、見守るようにするとファスナーの開閉がきっと上手になるはずです。 |
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洋服 | シャツやズボンについている自分のファスナーの開閉。 お人形さんの洋服のファスナーの開閉。 親や兄弟の洋服の背中についているファスナーの開閉のお手伝い。 必要にせまられてやる場合もあるし、楽しんでやる場合もあるし、人のためにやる場合もあります。 子どもに機会がある毎に手を使わせてみましょう。 その時、両手を使うことが大切です。 利き手でファスナーを使い、反対の手で「押さえる」ことを忘れないようにしましょう。 |
靴 | 靴を固定するにはファスナーやマジックテープや紐など様々です。 子どもは外で遊ぶのが大好きです。 お外に行きたい一心で靴についたファスナーを結構上手に開け閉めできることが多いようです。 「靴を自分で履こうね」履けたら「上手に履けたね」と必ず誉めてあげましょう。 |
金具
バッグ | バッグの場合「フック」や「金具と金具をかみ合わせるもの」などがありますが、簡単なファスナー使用がほとんどのようです。 子ども用は飾りに付いている程度で、開閉のための金具はあまりないようです。 |
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靴 | 金具をリングに引っ掛けるタイプの靴があります。 ファスナー同様、「外で遊びたい」という欲求から頑張って付けたり外したりするはずです。 できた時は「よくできたね」と誉めてあげましょう。 |
箱 | 「木箱」や「オルゴール」や「お菓子の入っている箱」などに、留め金として金具を使っている場合があります。 子どもが大切にしているおもちゃや宝物、秘密の物を金具のついている箱の中にしまっておいたら、謎めいていて素敵ですね。 自分で手を使って出し入れしだしますよ。 |
かぎ(親が持っている鍵はかなり月齢が低いときから興味・関心を寄せるものです)
玄関・窓 | 大人の外出時に窓や玄関は必ず鍵を使って締め、帰宅時には鍵を使ってドアを開けます。 玄関や窓の鍵は大切なもので、遊びに使うものではありません。 鍵の扱いは家族のルールをきちんと決め、守らせるようにしましょう。 おもちゃに使用されている鍵であれば、大いに使わせるとよいです。 手首をひねり、回すので手の巧緻性が発達します。 |
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箱・バッグ | 箱やバッグにも鍵がついているものがあります。 子どもの大切なものをしまっておき、必要に応じて鍵を開閉すると、頭と手を使います。 |
マジックテープ(いちばん簡単な止め外しです)
バッグ | バッグのマジックテープはファスナーと同様、必要に迫られて開け閉めします。 割に簡単に操作できるので、大人の助けを借りずに何度も繰り返しするはずです。 |
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洋服 | 洋服の場合はマジックテープでははずれやすいので、使用は多くないようです。 自立の第一歩として、マジックテープは簡単なので、パジャマに大きめのマジックテープをつけて「自分で脱ぎ着をする」習慣をつけさせるといいですよ。 |
靴 簡単操作 | ファスナー同様、外で遊びたい一心で頑張って付けたり取り外します。 親は手を貸さず、ひとりでできた達成感を子どもに味合わせてあげてください。 |
スナップ(小さい穴にはめるので子どもには難易度が高めです)
洋服、パジャマ | 服やパジャマに使用してあるものは、操作が難しいので、購入する時はできるだけ〈大きいスナップ〉を選んでください。 時間をかけて、パチッ!とかかった時の子どもの喜びは大きいはずです。 |
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ボタン(月齢によりボタンの大きさを変えましょう)
パジャマ・洋服 | はじめてのボタンかけのでは、ボタンが「大きく」、数が「少ない」ものを用意しましょう。 ボタンかけの順序は、ボタンホールに ①ボタンを目がけて入れ ②反対の手で摘まんで ③引っ張って ④ねじって ⑤入れる と、多くの工程があるのでかなり高度な作業になります。 大人は早く出来るようにと、子どもに頑張らせてしまう傾向がありますが、決して無理をさせないでください。 子どもが自分から「やってみたい」と言い出すのを待ちましょう。 そしてその時が来たら、気長に・・気長に・・見守って応援してあげてください。 |
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「手首を回す」動作は、日常意識しないと動かさないものです。
手の巧緻性は手首がよく回る方が発達するようです。
手首が柔らかく動くようになると、細かいところまで上手に色塗りができるようになったり、モールをねじったり、雑巾を絞ったりできるようになってきます。
繰り返し使うことをおすすめします。
ハンドル
ドアのノブ | 最近はノブを回して開け閉めするタイプのドアが少ないようです。 レバーを上下させて開閉させるタイプがほとんどのようです。 回すタイプのドアノブを見つけたら、子どもに積極的に手首を回して開け閉めさせましょう。 |
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水道の蛇口 | ドアのノブと同様、最近はセンサーで自動的に水が出たり、レバーを押して水が出るタイプが多いようです。 しかし、幼稚園や小学校では圧倒的に蛇口を回して水を出す方が多いので、蛇口を回して水を出すことができるようにしておくとよいでしょう。 また、自動の蛇口に慣れているせいか出しっ放しにしてしまう子を多く見かけます。 資源を大切にするというしつけの面からも、水を出すこと、止めることを幼児期にしっかり教えておきましょう。 |
ふた(ビン・缶・ペットボトル・水筒)
ふた | どんちゃかの授業で「対」(つい)というテーマがあります。 ビンやお醤油差しやペットボトルや密閉容器の蓋をバラバラにし、それを『ピッタンコ!』というキーワードを言いながら閉めるという活動です。 子どもたちはネジのある蓋を四苦八苦して閉めたり、開けたり・・・かなり長時間集中して遊んでいます。 大人にとっては単純な動作でも楽しくてしかたがないようです。 頭を使ってピッタリ合う蓋をさがし、手を使ってピッタリと閉める・・。 まさに「指先を使ったあそび」ですよね。 ご家庭にも空きびんやペットボトルがあるはずです。 是非あそんでみましょう。 |
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「ねじる」は大人には簡単な動作でも、子どもにとってはかなり難しいことです。
利き手だけでねじる場合もありますが、右手と左手を同時に反対の方向に回すことは、かなり難易度が高くなります。
たくさん体験してできるようになると、手先の巧緻性が発達し、いろいろな工作等にもチャレンジできるようになってきます。
飴の紙 | 子どもの大好きなキャンディー。 「開けられないと食べられない・・」子どもは必死です。 親は「あけて~!」とせがまられると、すぐ開けてしまってはいませんか? 子どもが手を使うチャンスを奪っていますよ。 「開けないと食べられないよ」と声をかけてあげれば、何とか頭を使い、工夫をして「ねじって」開けるはずです。 |
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包装用(袋)のモール | パンの袋やおやつの袋や総菜の袋を止める方法として、モール(ワイヤータイ)を使って袋の口をとめてあるケースをよく見かけます。 子どもにとってはモールを外すより、ねじって留める方が簡単です。 家庭でパンやクッキーを手作りした時、小分け袋にし、袋の口をモールで留める役を頼んでみてはいかがでしょうか。 またお誕生会やクリスマスパーティーのお菓子の袋詰め、モール付けなどもやってもらうと上手になるはずです。 |
豆やおはじき等、こまかいものを扱うので飲み込んだりしないように、くれぐれも気をつけましょう。
親が近くにいて見守ってあげてください。
4歳ぐらいからが適しています。但し、大きめの物は低年齢でもできます。
ぼたん、おはじき、豆、プチトマト
移しっこゲーム | お皿等の入れ物を2つ準備しましょう。 片方の入れのもに入ったボタン、おはじき、豆などを空のお皿にひとつずつ摘まんで移し替えるゲームです。 時間を測って、ゲーム感覚で親子対決や兄弟対決をしてみると楽しいですよ。 難易度をあげるには、スプーンや箸を使ってみましょう。 |
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分ける | 3歳ぐらいからお手伝いができます。 食事の配膳準備のお手伝いに、プチトマトを配ったりしましょう。 手の巧緻性が高まり、楽しく、家族の役に立てた喜びを味わえるはずです。 |
「集中力」UPに非常に良い遊びです。
利き手で紐を持ち、もう片方の手で穴のあいた方を持つ、「手の共応」ですね。
しっかりねらいを定めて集中しないと紐は通りません。
子どもが集中している時は、声をかけずにそーっと見守ってあげましょう。
ビーズ通し | 小さい穴を目がけ紐を通して、ネックレスにしたり、ブレスレットにしたりする遊びです。 作品ができ上がると子どもは喜びます。 周りの大人もできあがった作品を誉めてあげてくてくださいね。 ※小さいビーズやおはじきを飲み込まないように、安全には充分配慮してください。 |
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ボードの穴通し | 穴がたくさん空いたボードに紐を通し、思い思いの模様を作つてあそびます。 また、見本をみながら、同じように模様作りをします。 これは紐がどのような軌跡ででるのか頭をフル回転しないとなかなか難しい作業です。 |
どんちゃかグループは、ご提供いただきました個人情報を慎重に扱いいたします。