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子育てのヒント

どんちゃか幼児教室 > ブログ > 子育てのヒント > 友だちとの関わり・噛んだり・たたいたり

  • 友だちとの関わり・噛んだり・たたいたり

    2021.09.18 (土)

    噛む・たたくは言葉にならない意思表示

    2~3歳になるとお友達への興味がわいてきます。
    遊びの中でいろいろなトラブルが発生することも多くなり、親はどのように対処してよいのかと、頭を抱えてしまうこともしばしばです。
    ◆噛んだりたたいたりするのはなぜ?
    まだこの頃は自己中心的で、エネルギーを持て余しています。
    気に入らないことがあったり、自分の思うようにならなかったりすると、その意思表示のために、お友だちを噛んだりたたいたりしてしまいます
    これも子どもの「表現方法」のひとつなんですね。
    言葉で意思を伝えられないときに噛む・たたく
    お友だちと一緒に遊びたい、だけど、思っていることを言葉にできない、というのが2~3歳の頃です。
    少ない語彙の中で思っていることを相手に伝えるのは、幼児にとってなかなか難しいことなんですね。
    「貸してほしい」「順番に使おう」などいろいろな案を、言葉にすることができません。
    特に男の子は言葉を発するのが遅い傾向があり、気持ちの表現としてつい手が出てしまいがちです。
    また、2~3歳の頃は、物に対する所有の意識(自分のものはどれ)がはっきりしてきます。
    「○○ちゃんが持っている電車で僕も遊びたい。でも○○ちゃんは僕に貸してくれない。絶対欲しい!どうしたら電車を手に入れることができるのだろう?」
    と考えた結果、噛みついてしまう。
    噛みついて、一度成功を経験してしまうと、手っ取り早いからと何度も繰り返してしまうので、早めに対処しましょう。
    【対処法】
    ◆おもちゃの取り合いがはじまったら
    • 大人は子どもたちの近くに居て見守る
    • すぐに仲裁に入ったり止めたりしない

    ◆噛む気配を感じたら、あるいは噛んでしまったら
    • すぐ止める(怪我をしないように、させないように注意)
    • 感情的にすぐ叱らない
    • 子どもの手を持って、言葉で子どもの気持ちを代弁する
      「Aちゃんは電車が欲しかったんだね。わかった。」
      「Bちゃんは貸したくなかったんだね。わかった。」
      と子どもの気持ちに共感する
    • 子どもにどうしたら良いのか教える
      Aちゃんには「そういう時は『貸して』って言おうね。
       お母さんと一緒に言ってみようね。『か・し・て!』」
      と言い方の練習をする
      Bちゃんには「少しだけ貸してあげようね(貸してくれるかな?)」
      と聞いてみて妥協点を相談する

    諦めずにこのようなやり取りを、今根気強く何回も繰り返しましょう。
    繰り返していくうちに、言葉でのやりとりを覚えていき、物の取り合いでたたいたり、噛むことがなくなっていきます。
    「甘えたい」気持ちで噛む・たたく
    友だち同士、兄弟、親と子どもが、じゃれあって遊んでいるときに、噛んだりたたいたりすることもあります。
    これは単にもっとかまってほしい、遊んでほしい、相手が好き、というアピールです。
    【対処法】
    問題はないので、時間がある限りたくさんスキンシップをとって遊びましょう。
    「でも乱暴なことはやめようね。」「優しくね。」と伝え、繰り返し教えましょう。
    ケンカのときの攻撃の気持ちで噛む・たたく
    お友だちや兄弟でケンカをしているとき、に噛んだりたたいたりするのは、感情が高ぶってしまい、言葉ではうまく伝えられないための行動です。
    【対処法】
    子ども同士のケンカの体験を通して、兄弟や友だちとのかかわり方を学んでいくので、怪我のない範囲で見守ります。
    ◆ケンカが激しくなりエスカレートしてきたら
    • 「やめなさい!」と大声で叱るのではなく「優しくね」と繰り返し話して言い聞かせる

    ◆もし相手を噛んだりたたいたりしまったら
    • 特に噛むことは「癖」になるのでやめさせる
      (一度噛んで、それが成功してしまうと、何度も繰り返すようになる)
    • 噛んでしまったとき、感情的に叱るのではなく静かに伝える
      「噛まれると痛いよね。痛いのは可哀そう」
      と相手の立場になって思いやる言い方で伝える
    • その日のうちに、子どもと親の気持ちが落ち着いたら、じっくり考える時間を設ける
      静かに、穏やかに、目を見て、手を握りながら伝える
      「噛んだりたたいたりしてはいけないよね。痛いしケガをしてしまうかもしれないね。」

    気持ちが高ぶっている時は「聞く耳を持たない」ものです。
    でも記憶が新しいその日のうちに、落ち着いて「いけないこと」を伝えます。
    これも諦めないで何度も繰り返し話しましょう。

    《こんなときどうする? Q&A》

    友だちを噛んだり、たたいたりします。(2歳0ヶ月)
    自分の気持ちをどう言葉で表現すればよいのかわからないだけで、子ども自身も戸惑っているはずです。
    噛んだりたたいたりしてしまったことはいけないこと、相手が痛い思いをしていることを、静かに話しましょう。
    友だちによく噛まれたり、たたかれたりします。(2歳5ヶ月)
    子ども同士の中から学ぶことが多いので、見守ることも大切です。
    でも、いつもいつもやられる場合は、親が「痛いからやめてね」と優しく相手の子に伝え、子どもの気持ちを代弁する必要があります。
    このとき、相手の子の親にもメッセージとして聞こえるように言いましょう。
    遠慮をして自分の子ばかりに我慢をさせるのはよくありません。
    「やめてね」と言える子になるためには、普段から気持ちを表現できるようにすることが大切です。
    「ごはんがおいしいね。」「お花がきれいね。」「○○はかわいいね。」と話したり、どう思う?と問いかけて、子ども自身が気持ちを言葉に出すことを練習していきましょう。

    どんちゃか幼児教室では、子どもが手をあげそうになったら、子どもの間に先生(大人)が入ります。
    そして先生が「いたい・いたい」と少しおおげさに痛がります。
    そしてたたかれたり、噛まれたら痛くて悲しいことを伝えます。
    また、絵本やぬいぐるみを使い、たたかれた子に置き換えて理解させます。
    「噛まれたり、たたかれたクマちゃん(ぬいぐるみ)は泣いているよ。どう思う?」と優しく問いかけましょう。
    「かわいそう」「いけないこと」とわかってくれるので、繰り返し教えましょう。

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