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子育てのヒント

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  • 注意欠如・多動症(ADHD)

    2021.09.06 (月)

    ADHDとは?

    ADHD(注意欠如・多動症)は発達障害の概念の一つです。
    有病率は調査によって差がありますが、学齢期の小児の3~7%程度、女児にくらべて男児に2倍多くみられます。
    主に、注意を継続し集中したり、課題をやり遂げたりすることが困難な場合や、過剰に活動的で衝動的な場合、またはその両方がみられます。
    ADHDの徴候の多くは4歳くらいまでに気づかれ、症状として12歳までにほぼ明らかになりますが、中学生になっても学業や社会生活に大きな影響を及ぼさないこともあります。

    ADHDの診断

    ADHDの診断は医師の診察で観察され、その行動上の特徴に基づいて行われます。
    複数の状況を観察する必要があり、単独で診断可能な医学的検査があるわけではありません。
    また、一部の神経疾患・身体疾患や、不安定な子育て環境がADHDと似た症状を子どもに引き起こすことがあるので、小児科や小児神経科、児童精神科医師との連携も欠かせません。

    ADHDの症状の例

    • 「不注意」
      活動に集中できない・気が散りやすい・物をなくしやすい・順序だてて活動に取り組めない
    • 「多動-衝動性」
      じっとしていられない・静かに遊べない・待つことが苦手で他人のじゃまをしてしまう
    • これらの混合型
    このような症状が2つ以上の状況において(園、学校、家庭、その他活動中など)障害となっていることが診断の基準の一つにもなっています。
    他にも年齢や対人関係、他の精神疾患がみられないことなども診断の要素になっているので、一つをもって直ちにADHDの診断になるわけではありません

    ADHDの子どもとの関わり方

    「どうしてできないの?」「じっとしていなさい」などと叱責してもこども自身が意識的に症状を軽減することは困難です。
    本人の意図とは別で起こる「症状」であると認識しましょう
    また不注意や多動を厳しく叱責すると否定的な自己イメージを持ってしまい、自尊心を下げてしまいます。
    その子の特性を知り、その子にあったかかわり方をしていきましょう。
    • イラストを使って視覚で伝える
      言葉だけでは伝わりにくいことがあるので、視覚情報にすると受け入れやすくなります
    • 短く具体的に伝える
      「静かに座ってなさい」と言うのでなく「椅子に座って膝に手を置きましょう」など、具体的な指示にします
    • すぐに褒める
      好ましい行動にご褒美・報酬を与えるという行動介入はADHDの治療においても実践されています
    ADHDの子どもたちへは適切な早期介入が重要であると考えられています。
    もし、子どもにそういった症状がみられたり、心配なことがあれば園や学校、専門機関に早めに相談をして、専門家の支援を受けることがとても重要です。
    また、ADHDは子どもそれぞれで特性が異なり、軽症から重症まで幅があります。
    周囲の大人たちの対応が不適切であった場合、反抗的な態度や攻撃的な行動のような問題行動が現れたり、学習の遅れや精神的ストレスから子どものメンタルヘルスに悪影響になります。
    子どものADHDに正しい知識をもって対応することが大人の責任であると同時に、ADHDの子どもを持つ親が抱える問題を、その周囲の大人が理解し支援する重要性もとても大きいと言えます。

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